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どんな小さなチャレンジでも、やれることを積み上げた先に仕事がある。

スポーツ

どんな小さなチャレンジでも、やれることを積み上げた先に仕事がある。

有馬大智

職業:
アスレティックトレーナー・リハビリ担当
所属:
福岡ソフトバンクホークス

Q:どのような子供時代でしたか?スポーツが好きな少年でしたか?

部活動でテニスやバドミントンをしていましたが、何より子どもの頃から釣りが好きでした。
自然の中で虫を捕ったり、川で魚を捕って過ごしていた少年時代でした。
小学校時代、休み時間に虫捕りに夢中になってチャイムがなっても教室に戻って来ないこともありました(笑)
自然が好きで、自然体な性格だったと思います。マイペースなので、中学高校時代は人とのコミュニケーションが得意ではなかったですね。
好きなことに夢中になって周りが見えなくなるタイプです。

Q:ヒューマンアカデミーに入学したきっかけや理由を教えてください。

釣り少年だったので、ヒューマンアカデミーのフィッシングカレッジを知って興味を持ち、高校2年生の時は、河口湖校のバス釣りのオープンキャンパスに参加したりもしました。
「アメリカでバス釣りがしたくて留学したい」と、センター試験前に親に言いました(笑)
普通だったらそんなことを突然言ったら怒られて当然だと思いますが、母は「いいよ」っていう感じだったんです。今思うとすごいなと思います。
親から「好きなことは何でもやったらいい」という環境を与えてくれて、本当に感謝しています。 
そうしてフィッシングカレッジに入学を決めました。

Q:当初はフィッシングカレッジ志望だったとは驚きました。そこからなぜ、スポーツカレッジ入学に変更したのですか?

ヒューマンアカデミー福岡校の入学前授業に参加した時に、偶然となりの教室で、ソフトバンクホークストレーナーの鈴木清さんがセミナーをされていました。
面白そうだったのでそのセミナーに参加したら、鈴木さんから「アメリカの大学に行けるような環境があるなら、アメリカでスポーツ医学を勉強するといいよ」とアドバイスをいただきました。
鈴木さんのスポーツトレーナーになられた体験談に共感しました。
また、夢のある話だけではなくて、鈴木さんも留学時はずっと図書館で勉強していたという結構リアルなお話を聞いて、自分もそれを目指したいと思いました
そこで私はスポーツカレッジへの入学に変更し、ゆくゆくアメリカに留学したいと思いました。
鈴木清さんとは現在、ソフトバンクホークスとで一緒に仕事をしています。まさに運命だったと思います。

Q:スポーツカレッジでどんなことを学びましたか?また、どんな学生時代だったのでしょうか?

まず、授業で言うとベーシックな機能解剖学や運動生理学といった普遍的な基礎科目をしっかり学べたことが良かったと思います。
そしてなんといっても、インターンシップや実習が豊富だったので、時間さえあれば実習に参加してましたね。
ソフトバンクホークスの宮崎キャンプに帯同してトレーナーの実習に行ったり、アメリカンフットボールチームにトレーナーの実習に行ったり。
また、サッカーチームの試合のチケットもぎりなど、スポーツ業界に携わる内容は何でも参加しました。
ヒューマンアカデミー側も様々なジャンルの選択肢を提供してくれていたのだと思います。
それはもう積極的でしたね

Q:有馬さんが実感しているヒューマンアカデミーの「ここがオススメ」を教えてください。

講師が第一線の現場で仕事をしている方々で、生の経験をもとに教えてくださるのでオススメです。
プロ講師の方のお話は、授業を受けて何が身につくのか、卒業に生きてくるのか、どういうステップでプロになっていくのかといったイメージがしやすくて、個人的には大変よかったです。
「やらされてる」のではなく、興味が湧く分野だったりを自分でキャッチできる環境がありました。

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Q:入学前に夢を持たれたアメリカ留学を卒業後に実現されたましたが、アメリカの大学ではそのように学ばれたのですか?

ヒューマン国際大学機構を通じてアメリカに留学しました。
まずは、アメリカの語学学校で学んだ後、マーセッドカレッジ(短期大学)で2年間、一般教養の授業を受けながら、学校のトレーナールームで自習や実習をして学びました。
その後、トレーニングプログラムのある4年制大学のネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)に編入で入学しました。
留学当初は、英語が全くわかりませんでした。
授業に参加はしていましたが、コミュニケーションを取ることがすごく難しくて最初の頃はもうずっと席に座ってました。
宿題がどこなのかもわからないので、みんなが帰った後に、先生に「宿題の箇所がどこかだけ教えてくれないですかね」ってジェスチャーで聞いたり(笑)
そんなスタートでしたが、じわじわじわと言葉が理解できるようになっていきました。

Q:アメリカ留学は一人で行かれたのですか?一緒に留学した友人はいますか?

日本から3人の友達と一緒に留学しました。
3人ともそれぞれ、現在はプロスポーツチームでトレーナーになっています。
彼等がいなかったら私はトレーナーになれていなかったと思うほど、励ましあったり時にライバルであったり、切磋琢磨したかけがえのない存在です。

Q:アメリカでトレーナーになるための就職活動はのようなことを行ったのですか?どのようなことを努力しましたか?

アメリカで大学を卒業後、フロリダにある野球選手が来る理学療法士のクリニックに所属して半年間ほどインターンをしていました。
そこで、履歴書を全球団に送って、実際に会いに行って施設を見せてもらったりして就職活動をしました。
採用通知を2ヶ月ほど待ちましたが、その時期は球団人事がほぼ決まってる時期でなかなか決まらず、一度日本に帰ろうかと考えていた時に電話がかかって来ました。
「ニューヨークメッツの者です。こういう条件です。3日以内に決めてください」という内容で、受けました。
全球団に履歴書を送るとか、会いに行くというのは、学校の先輩方もそういう話をされていたので参考にしましたが、
学生で経歴もない自分ができることは「行動しかない」と思い、やれることは何でもしました。

Q:いろんなチームでトレーナーとしてキャリアアップされて、福岡ソフトバンクホークスへはどのような経緯で入団されたのですか?

その後、いろんな球団でトレーナーの仕事の経験を積みました。
プロスポーツチームのトレーナーの仕事は、一般企業のように就職の求人募集〜採用試験というよりは、一緒に仕事をしたり関わった方からの紹介がやはり多いと思います。
アメリカでずっと一緒だったトレーナーさんがソフトバンクホークスに数年前に入団されて、その方から紹介をいただきました。
熊本出身なので九州の球団は身近で思い入れがありましたし、ヒューマンアカデミー時代に実習でお世話になった方がいらっしゃいましたし、新しいチャレンジをするのにやりがいのある球団だと思いました。
トレーナーの仕事を目指すきっかけをいただいた鈴木清トレーナーには入団が決まった日に連絡しました。「もっと早く連絡しろよ」って言われました(笑)
今一緒に仕事できて光栄です。

Q:福岡ソフトバンクホークスでの現在のお仕事内容を教えてください。

現在の仕事は、リハビリ担当です。
ホークスには1軍から4軍まであり、怪我等で長期離脱になる選手の復帰までの計画を立てています。
朝はトリートメントで状態の確認をして、そこからその日の運動内容を決めます。
ホークスには今、リハビリのチーフトレーナーが1名、理学療法士が2名、自分たちアスレチックトレーナーが2名の計5人の体制で、一緒に選手の情報共有をしながらリハビリメニューを組み立てています。 

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Q:トレーナーに必要なスキルは何ですか?またそれを実感したエピソードをいただけますか?

トレーナーに必要なものは、チームの仕事なので何といってもコミュニケーションが大切です。
選手が話しやすい環境作りを常に行っています。自分がどうしたいとか、自分のこともしっかり話します。
(選手とのエピソード)
ホークスで仕事を始めて半年ぐらいなんですが、今1軍で投げているベネズエラ出身の投手(フェルナンデス)が肉離れで短期間がリハビリに来て、気持ち的にも落ちてる時期でしたのでスペイン語がわかる自分がしっかりコミュニケーションを取って、選手の要望も聞きつつ柔軟にリハビリを行なったところ結構早いスピードで復帰することができました。
今活躍してくれてるので個人的にも嬉しいことですし、彼からもありがとうっていう言葉をいただきました。

Q:トレーナーのお仕事のやりがいや醍醐味を教えてください。

ほとんど動けなかった選手が競技復帰して全力でプレーしてる姿を見た時は、本当にやっててよかったと思います。
選手とはリハビリ期間中に向き合う時間も長いので、そこで自分の課題であったりを選手が見つけてくれて、自分で行動して、変化が生まれた時は成長が目に見えて実感できるので、それはすごいやりがいを感じます。

Q:今の夢や目標は何ですか?

ソフトバンクホークス球団が掲げる目標に貢献すること。
そのために、トレーナーとして選手が一軍で活躍してもらうために、日々コミュニケーションだったり、小さいことを積み上げていきたいです。

Q:これから業界を目指す人や、好きなことを仕事にしたい高校生へメッセージをお願いします。

自分もそうでしたが、好きなことや興味があることをやってみること、続けることが大事だと思います。
好きなことを勉強してみると結構深くまで知れたりして、こういう仕事があるんだっていうのが分かってきます。
興味のある分野の入口に立って、自分で調べたり、これ面白そうだなっていう思うのを少しずつ積み上げていく先に仕事がある。
あまり堅苦しく考えなくても、好きなことをやってみるとその1個のチャレンジがまた次に繋がっていく、そんなイメージを持ってください。
そしてどんな仕事も共通していると思いますが、コミュニケーションが大切なので、人とのつながりを大事にして、感謝を伝えることが大事だと思います。

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有馬大智

有馬大智

職業:
アスレティックトレーナー・リハビリ担当
所属:
福岡ソフトバンクホークス

1989年1月14日生まれ。
総合学園ヒューマンアカデミー スポーツカレッジ卒業
2009年 マーセッドカレッジ 入学
     サマーリーグ球団・サムライサンディエゴにてトレーナーとしてインターンを経験
2012年 ネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)入学
     National Athletic Trainers Association (NATA) のトレーナー資格を始め、複数の資格を取得
2015年 ニューヨークメッツ 入団
    メキシコやプエルトリコでも勤務
2020年 へネラレスデデュランゴ(メキシカンリーグ)入団
    マサチューセッツ大ローウェル校
2023年12月 福岡ソフトバンクホークス 入団