Human Academy

先輩の声 先輩の声

Success message

ゲームの実力だけじゃない。パーソナルスキル・人間性を兼ね備えた人がチャンスをつかむ。

e-Sports

ゲームの実力だけじゃない。パーソナルスキル・人間性を兼ね備えた人がチャンスをつかむ。

Ruki(左)Nerufi(右)

職業:
プロゲーマー/プロゲーマー・コーチ
所属:
Human Academy CREST GAMING・VALORANT部門(Zst)

卒業生のRuki選手とHuman Academy CREST GAMINGでRuki選手に日々アドバイスをされているコーチのNerufiさんに特別インタビューを実施いたしました。

プロチーム所属の経緯について

Rukiさんは在学中からプロチーム『Human Academy CREST GAMING』の下部組織である『CREST GAMINGアカデミー』に所属されていましたね。アカデミーに所属するにはどのような条件があるのでしょうか?

Ruki:総合学園ヒューマンアカデミー・e-Sportsカレッジには、業界で活躍できる人材を育成するために、プレイヤー育成システムというものがあります。これはトップチームを中心に、下部組織・e-Sportsカレッジ・eスポーツコース(通信制高校)の順番に階層立てられており、経験や実績を重ねていくことで、ステップアップしていけるというメリットがあります。私は在学中にe-Sportsカレッジの学生を対象としたトライアウトに参加し、チームからスカウトを受けて、下部組織である『CREST GAMING アカデミー』に所属しました。

プロチームを運営するヒューマンアカデミーだからこそできる育成システムですね。

Ruki:そうですね。プローゲーマーになるには、プロチームと契約を結び、選手としてチームに所属しなければなりません。プロチームと契約するためには、大会で実績を上げたり、プロチームのトライアウトに参加したりといろんな方法がありますが、いずれにしても高いゲームスキルが求められます。総合学園ヒューマンアカデミーにはスカウト制度や合同トライアウトがあるので、プロゲーマーになるチャンスは多いと思います。

e-Sportsカレッジと『CREST GAMINGアカデミー』の違いはどういったところにあるのでしょうか?

Nerufi:e-Sportsカレッジでは数十人に対して指導していくため、一人ひとりに割ける時間はどうしても限られてしまいますが、アカデミーでは5人1チームに対してコーチが密にサポートしています。アカデミーに所属するには、合同トライアウトに合格しなければなりませんが、その分上達のスピードは速くなるでしょう。

20240607_humanAC_00131.JPG

e-Sportsに興味を持ったきっかけは、「ゲームが好き」という純粋な想い

Rukiさんのゲームとの出会いを教えてください。

Ruki:皆さんと同じように、私も子どもの頃からゲームが大好きでした。はじめは家庭用ゲーム機から入って、その後PCゲームをするようになり、高校生になるとFPSの魅力にハマって、FotniteVALORANTをプレイするようになりました。

「FPSの魅力にハマッた」とのことですが、どのようなところに魅力を感じたのでしょうか?

Ruki:純粋に臨場感のあるバトルやスリルが楽しかったというのもありますが、プレイするたびに自分の上達を実感できるのが楽しかったです。エイムを練習する、MAPを覚える、プレイ動画を見る......正しい知識を身につけて練習を重ねていくことで、だんだんと成長を感じることができました。

当時はどのくらいプレイしていましたか?

Ruki:学校が終わって、家に帰ったらずっとゲームをするというような毎日でした。本当に時間があったらひたすらランクを上げていました。

ヒューマンアカデミーを選んだ理由は、チャンスの多さ

そこから、高校卒業後の進路としてe-Sportsの道を選ぶことになるわけですね。

Ruki:はい。プロになれる自信があったわけではありませんが、私も「プロになりたい」という想いが強くなってくるのを感じました。プロを目指すなら、独学ではなくプロのもとで学ぶことが近道と考えて、ヒューマンアカデミーの体験入学に参加しました。

ヒューマンアカデミーのどういったところに魅力を感じましたか?

Ruki:業界の最前線で戦い続けるプロから直接教えてもらえる環境に魅力を感じました。これは、プロチームを運営しているヒューマンアカデミーならではの魅力だと思います。ここならプロに近づけると確信して、総合学園ヒューマンアカデミーへの入学を決めました。

20240607_humanAC_00083.JPG

e-Sportsの道を進むことに対して、保護者から何か言われましたか?

Ruki:もともとゲームが好きというのを知っていたので、「好きなことをやりなさい」と背中を押してくれました。また、e-Sportsやプロゲーマーの存在が世間でも広く知られるようになっていたので、「VALORANTでプロになりたい」という夢を応援してくれました。

Nerufi:近年、e-Sportsはその存在感を増していますが、親世代にとってはなかなか理解しにくく、子どもがe-Sportsの道を進むことに不安を感じている方も多いと思います。厳しいことを言うようですが、専門校で学んだからといって必ずしもプロになれるわけではありません。とはいえ、プロになれる可能性はゼロというわけではないので、最終的には「本気でプロになりたい」という想いが重要です。

e-Sportsカレッジにはどのような学生がいるのでしょうか?

Nerufi:Rukiくんのようにプロを目指したいという学生もいれば、ゲームが好き、ゲームが上手くなりたいという学生もいます。ひと言で「e-Sports」といっても、イベントの企画・運営、ゲーム実況・MC、配信・ストリーマーといったさまざまな職業があるので、必ずしも全員がプロゲーマーを目指しているわけではありません。

実践的な練習をこなして、校内トップランクを獲得

ヒューマンアカデミーではどういったことを学びましたか?

Ruki:マップに合わせた立ち回りや読み合い重視の授業で、ほかの仲間と一緒にカスタムマッチを行い、その都度マップの作りやギミック、アビリティの使い方をコーチが解説していくという実践的なトレーニングをこなしていました。「定点」を覚えたり、実戦で使える小技を習得したりと、コーチのアドバイスを吸収し、いかに有利に戦うかを追求していたような気がします。

Nerufiさんは、普段どのようなことを意識して指導していますか?

Nerufi:授業をする上では、具体的に「こういった立ち回りをする」と指導することもありますが、それ以上に、知識やスキルを身につける際の正しいやり方や、効率的な練習方法などを伝えています。やはり授業の時間だけですべてを伝えるのは難しいので、正しい学習の仕方を指導することで、自分自身で上達できるよう促しています。

Rukiさんは、どのようなことを意識して学んでいましたか?

Ruki:クラスのみんなで切磋琢磨しながら、ランクを上げることを意識していました。プロを目指す上では「イモータル」がひとつの目安になってくるため、そこに近づけるようひたすらランクを上げていました。授業が終わってからも、仲間と一緒にランク上げに励んでいたことが学園生活の思い出です。最終的には、校内ランクでトップを獲得することができました。

Nerufiさんは、Rukiさんの成長をどのようにご覧になっていますか?

Nerufi:ランクは、個人能力の指標のようなもの。校内でトップを獲得したというのは、Rukiくんにそれだけの実力があることを意味します。でも、プロというカテゴリーから見れば、まだまだ上には上がいますし、公式大会に出場できる実力があるかと言われると、さらにトレーニングを積んでいく必要があります。「チームに所属する」ことがゴールではなく、「プロとして活躍する」ことを目標に、これからもいろんな経験を積んでステップアップしてほしいと思います。

20240607_humanAC_00112.JPG

プロになるには、実力とパーソナルスキル・人間性が必要

Nerufiさんは、ご自身でもプロとして活躍されてこられました。プロになれるのもひと握りの厳しい世界で、プロとして活躍し続けるために必要なことを教えてください。

Nerufi:やっぱり圧倒的な実力は必要になると思います。ただし、どんなにスキルがあっても、パーソナルスキルや人間性が欠けていると活躍し続けるのは難しいと思います。というのも、e-Sportsはチームで戦うことが基本で、選手・コーチ・アナリスト・マネージャー・運営スタッフなど、複数の人が関わります。そこで、周囲とコミュニケーションが取れなかったり、身勝手な行動をとったりすると、チームの和が乱れてしまいます。反対に、多少実力が足りていなくても、伸びしろがあって、人の意見を受け入れられる選手というのは需要が高い傾向にあると思います。

20240607_humanAC_00204.JPG

プロになるには実力だけでなく、パーソナルスキル・人間性も必要というわけですね。

Nerufi:はい。学生を指導する上でもこの視点は大切にしており、毎回遅刻してきたり、連絡がなかったり、受け答えができなかったりする学生には、教務の先生と連携しながら注意しています。プロとして活躍し続けるためにも、今のうちから仕事に対する姿勢・向き合い方を身につけてほしいです。

パーソナルスキルや人間性を身につけるために、高校生にはどのような体験をしてほしいですか?

Nerufi:そうですね。部活動やアルバイトでも、先輩や後輩と関わる経験をしてほしいです。先輩の話を素直に聞く、後輩にアドバイスをする......e-Sportsのプロチームに所属しても、異年齢の人と関わることは多々あります。将来プロになった時のために、こういった経験も大事だと思います。

合同トライアルを受ける後輩にアドバイスをいただきたいです!

Ruki:e-Sportsカレッジの合同トライアウトには、全国11校舎から選ばれた精鋭が集まります。「このチャンスを活かすために、力を出し切らないと」というプレッシャーもありましたが、練習は裏切らないという信念をもって、いつも通りにプレイすることを意識しました。「良いプレイを見せよう」とするほど緊張してしまうので、できる限り自然体で臨むようにした結果、良いプレイを見せることができました。

プロと一緒に練習できる環境を活用しながら、自分の限界に挑戦

Rukiさんはリザーブ選手とはいえ、れっきとしたプロゲーマーです。プロゲーマーのやりがいはどういったところにあると思いますか?

Ruki:今はチームの人と切磋琢磨しながら自分のスキルを伸ばしている段階ですが、プロの選手から毎日刺激を受けています。この恵まれた環境を活かし、自分の限界に挑戦したいです。チームに所属できたとはいえ、ほかのメンバーと比べると実力不足は否定できませんし、世界を相手にするにはスキルも、ランクも上げていかなければなりません。自分自身の課題と向き合いながら、一歩ずつ成長できればと考えています。

高校生のなかには、プロゲーマーを目指す方やこの業界を目指す方も多いと思います。その方たちに向けて、メッセージをいただけますか?

Nerufi:「賢さ」がないとゲームは上達しません。賢さというのは、数学や英語の学力のことでなく、ゲームIQのようなもの。自分に足りない知識・スキルは何か、その課題を解決するにはどんな練習が必要なのか、客観的に自分自身を分析できる賢さは必要です。ただ闇雲に練習するだけではすぐに壁にぶつかりますし、上達には限界があるでしょう。計画性をもって、自分の課題に合わせたトレーニングをこなしてほしいです。

Ruki:実力という面ではランクを上げたり、小技を覚えたりすることをおすすめしますが、あいさつやマナー、生活態度、自己管理といった当たり前のことを当たり前にできるようにすることを意識して学園生活を過ごしてほしいです。一見遠回りに見えるかもしれませんが、実力とパーソナルスキル・人間性を兼ね備えた人が、チャンスをつかみ取ることができるのだと思います。

20240607_humanAC_00191.JPG

Ruki(左)Nerufi(右)

Ruki(左)Nerufi(右)

職業:
プロゲーマー/プロゲーマー・コーチ
所属:
Human Academy CREST GAMING・VALORANT部門(Zst)